ネットワーク上にバックアップする(1/2)
私みたいに、普段はお家の旗艦マシンで作業して、有事(?)の際はノートPCでリモートデスクトップで作業する、、、という人は結構多くなってきたと思うのだが、その場合一番困るのは、停電とかルーターアボーンとか、お家で予期せぬネットワーク遮断が発生した場合ですね。そんな場合でもなんとか最低限の作業を続けられるように、メールや設定ファイルなどをインターネット上にバックアップする方法を考えます。
ま、当然やり方はいっぱいありますが、インターネット上にバックアップするということなので一応セキュリティについても考慮して、以下のような方法を考えました。
- 共用サーバ上でWebDAVサーバを稼動
- ネットワークドライブとして認識させる
- EFSで暗号化する
- 暗号化したファイルは旗艦PCでもノートPCでも読めるようにする
一つ一つ説明していきます。
WebDAVサーバの設定
共用サーバのapache上で動かします。(IISでも動くらしいですが私は知りません)
こんなカンジで、一応ダイジェスト認証でアクセス制限をかけておく。
<VirtualHost *:80> DocumentRoot /var/www/webdav ServerName webdav.example.com <Directory /var/www/webdav> Options Indexes MultiViews FollowSymLinks AllowOverride None Order allow,deny Allow from all AuthUserFile /etc/httpd/conf/.htdigest_for_webdav AuthName "webdav-members" AuthType Digest Require valid-user </Directory> <Location /dav> DAV on DavMinTimeout 600 </Location> </VirtualHost>
WebDAVサーバへの接続
Windows7 はアホなので、GUIからWebDAVの設定ができません。ホントにアホです。なのでコマンドラインで設定しないといけません。しかもコマンドラインで実行する場合も注意点があって、/PERSISTENT オプションを使えば再起動しても自動的に接続できるようになるらしいのですが、上手くいきません。もう何から何までアホです。
というわけで、スタートアップフォルダに以下のバッチファイル(webdav.bat というようなファイル名で)をおいて、毎回ログイン時にWebDAVサーバへの接続設定を行うことにします。ここではwドライブに設定してます。
rem すでに w ドライブが存在したら何もしない cd w: if errorlevel 1 net use w: http://webdav.example.com/dav/ ダイジェスト認証のパスワード /user:ダイジェスト認証のユーザ名
さぁではこれで、ちゃんとWebDAVサーバ上でファイルを作成したり削除したりがちゃんとできるか確認しましょう。
次回はファイルの暗号化(EFS)について説明します。